太っ腹な清涼寺

さて、昨日のことをつらつらと書きますかね。最近、ミズノのはてダは寺のことばっか。
まぁ、仏像やら仏教のことを学びに期間限定で関西へ移住してるんですから、
こうなることは仕方ないのよ、と、自分であっという間に正当化してみました。
 
先日、訪問した白毫寺で遭遇したVサインしてる文殊菩薩
仏像の手のサインには、すべてきちんとした意味がある*1ので、
こないだの文殊さんのVサインの意味を調べようと、仏教関連図書が揃う大学の図書館へ。
3時間ほどいろいろな文献を漁ってみたのだが、その答えは見つかりませんでした…(涙)
もぉー、かなりの不完全燃焼で、ふて寝なども含めて過ごしていたら閉館時間になっとった。
大学から北へ10分ちょっとほど歩くと京福電車の四条大宮駅がある。
京福電車は路面電車。初めて乗ったのは高校の修学旅行だったかね。

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久しぶりにこの路面電車に乗って、嵐山へ。目的は清涼寺の嵯峨釈迦堂こと清涼寺。
 
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京福の嵐山駅のホームには足湯があった。タイツ履きだったので入らんかったが。
 
今夜は「涅槃会」(ねはんえ)。涅槃会とはお釈迦様が入滅(亡くなった)した
旧暦の2月15日前後に釈迦の入滅の時の様子を絵にした涅槃図を掲げ、その威徳を偲ぶ法要。
で、自分たちも仏道修行を頑張るぞ!と誓う儀式なのである。
清涼寺では、本堂を解放しその涅槃会の様子を見ることができ、
最後にでっかい松明を燃やすということで、せっかくなので見に行くことにしたのだ。

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今日は祭りなので、拝観料も無料。月に一度しか公開しない国宝の本尊も公開。
物凄く近くまで行って、国宝の釈迦像を拝観。その昔、東京へその仏像を運んだ際に
使ったという籠*2も置いてあった。
奥の方丈庭園も行き放題。あたしはあまり庭園には興味ないのですがね。

寺内をウロウロしているうちに本堂で法要が始まる。太鼓の音に合わせて僧侶が入堂。
いやー、清涼寺の僧、かっこいい人いる!!!(と、テンションあがる)
なので、堂内は寒かったのだが、ついつい僧ウォッチング開始。
法要が終わると、外にある大松明の周りを僧侶と関係者が練り歩き、
その後、大松明を燃やすという運びに。(この時点でまだ僧ウォッチング)
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オサレ眼鏡僧が3人居ました。これだから辞められない僧ウォッチング。
 
お練りが終わるとついに竹の棒とワラを使って松明に点火ー。
5メートル以上ある松明は筒状になっていて、竹の竿を使って底の部分へ届くように、
一番上からワラを投げ入れるのだ。うまくいく場合とそうでない場合があるみたい。
目の前に消防士さんもスタンバイしておりました。

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こうなるのです。物凄くでかいし熱いし、火の粉が飛んできてスリル満点。

最前列という、クリアリーな場所で顔を真っ赤にしながら、松明の様子を見た。
3本の松明の燃え方でその年の豊作を予想するらしい。3本それぞれ地域があるんだと。
隣に居たおっちゃんが細かく教えてくれたのだが、そのまた隣に居た外人集団にも、
いろいろと聞かれ、たいして英語もできないのに頑張って伝えてみたのね。
おっちゃんと一緒にかなりのボディーランゲージで。ファイヤーを連呼。
なんとか通じたみたい、したらば、おっちゃんがたいやき奢ってくれたー。

先日の修ニ会といい、今日の涅槃会といい、やっぱり日本は凄いなぁ、とまたまた実感。
今年は観れるだけ、伝統的な行事に足を運ぶことになりそうだ。

*1:印相といいます

*2:イメージは「豪華なおさるのかごや」です