いざ桃源郷

hrnmzn2007-03-28

マイミクのうなさんの日記を眺めて、すぐ感化されたワタシは、
うなさんの陰謀にあっさりハマり、早朝から山梨へ移動。
日蓮宗の総本山である山梨身延山久遠寺へ。

久遠寺日蓮とは…
鎌倉時代に生まれた新仏教のひとつである日蓮宗の総本山。日蓮上人が1274年に身延山に草庵を作り、そこで9年間にわたって、法華経を読みまくっていたのです。その後、1281年に旧庵を廃し、身延山に本格的にお寺「久遠寺」を建築しました。
日蓮といえば、念仏とか禅宗とか絶対ダメダメ、法華経が何よりもベストだ!と強気に主張した『立正安国論』を時の鎌倉幕府に送りつけたりと、当時にしたら過激派であった。他の宗派の人々に夜に襲われたり、幕府をも敵にし、伊豆やら佐渡やらに流されちゃったりと波乱万丈的な生涯を過ごした人物でもあります。

場所も場所なので、今まで訪問したことがなかったのだが、思いきって行ったさ。
東京から3時間の旅。山梨て暖かいのね。桜がちらほら満開になっており、テンション上がる。
テンション上がりついでに寝てしまいバスを乗り過ごす、さすがあたい!!
 
身延駅にちょこーんと着いてしまい、寺までバスしかない*1のを知る。
しかし、ここで凹まないのが幸せな性格。タクシー乗り場にいた3人組のおじおばに近づく。
2年間の大学生活で得た「中高年のハートを掴むトーク」で、タクシー相乗り作戦に成功。
ギュウギュウのバスなどに乗らず、スルーっとタクシーで山を登る。

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祖師堂の脇には見事な枝垂桜が! もう本日第一の感動がここで。
何分眺めていても飽きない美しさ。
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ソメイヨシノの端麗さとはまた一味違った憂いさが枝垂桜があるとワタシは思う。
 
桜をずっと眺めるのもいいのだが「寺」を愛する人としては、お堂などをじっくり探索。
本堂と祖師堂の裏には「御真骨堂」と呼ばれる日蓮上人の遺骨を納めているお堂があり、
祖師堂の通路の途中には、御真骨堂と直線に結ばれた小窓があったりする。
小窓ではないが、高野山にもそういう「直線的に拝む場所」があったっけなぁ。信仰っぽい。
資料などをじっくり見ていたところ、通りすがりに若い僧侶に声をかけられたので、
お得意の「仏教学科なのです」的会話を展開したら、本堂などを案内してくださった。
嗚呼、慈悲の心って素敵。若い僧はなかなか男前だった。いい僧。若僧。
「総本山には若い僧が多い」これは福井の曹洞宗永平寺でも実証済。
 
久遠寺はロープウェーで奥の院のある山頂へ登ることができるという、
「寺なのにアトラクション」的要素の濃い場所である。
このような要素が濃い寺院というは、やはりそれなりの集客力も見込めるわけで、
そりゃ、昔燃えてしまった五重塔も再建できるってなー*2
片道5キロほどある山道を7分のロープウェーでビュビューっと。
 
3
山頂はひんやりを通り越して、寒かった…。とりあえず空気がうまい。
富士山がめちゃくちゃでかく見え、ややテンションあがる。
こういう時「嗚呼、私って日本人なのな」と感じてしまうのだが、
静岡とか山梨の人は富士山とか慣れっこになっているのだろうか。
それは喜多方市民における、喜多方ラーメンのそれと一緒なのだろうか。
 
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うまく撮影できていないが、遠くに見える白いののーんとしているのがマウントフジ。

2
奥の院の名前は「思親閣」という。親を思うのだ。
なので、山頂から母・ヨシミにメールをしてみた。親を思うをすぐに行動に移す。

3
下山して、再びぼぇ〜〜っと桜を見て、その空気を浴びて、
夕方、新宿行きのバスに乗る。充実である。

*1:しかも1時間に1本。会津レベル

*2:多くは門徒さんからの寄付で成り立っているそうです