大人の工場見学

hrnmzn2006-10-04


工場見学に行く。

とにかく手動の組版を操る職人さんの
仕事っぷりの速さに驚く。
現在では、もうmacで全部行っているそうなので、
手動の組版は月に1度使うか使わないか、という具合らしいのだが
「もうカラダが覚えちゃってて」と、言いながら、
何千文字もあるガラス板から文字を1つ1つ拾っていく職人さん。
 
「文字を文字と思わなくなるけど、
その文字たちに愛情が湧く」っていう
職人さんのことばが印象的でありました。
 
1文字、1文字、打ったものを印画紙に焼き付け、
暗室で現像しながら職人さん曰く、
「昭和のやり方だけど、これは宝物だよ」ってのがかっこよかったです。
暗室のあの独特の匂いと温度がまだ残っています。
 
ワタシも文字を愛せる人になりたい。
こういう人たちの力があるからこそ、
本を読むことができ、作ることができる。

ワタシが受けている授業は「情報出版学」という分野で、
「出版とは何ぞや?」という内容のもの。
もちろん、そんな現場で働いていた経験者は、
先生(京都の出版社のお偉いさん)と、ワタシだけ。
「なんで、経験者なのにそんな授業を選択するのだ?」と
他の生徒さんに聞かれたが、経験しているからこそ新しい発見も多い。
特に、印刷の現場などもちろん行ったこともないので、かなり興味深い。

しかし、足が悪いってのに、工場まで行くのに迷いまくる。
ハタチの娘っ子と迷いまくる。歩く速度も遅いからのぅ。

見学の後は、いつものカフェでハタチっ子とごはん。
「ほんとうに年齢不詳だった」と笑われる。